高砂アラレの製造へのこだわりのご説明の前に、当社の「あられ製造」の方法を簡単にざっと説明します。
洗米 ⇒ 一昼夜浸漬 ⇒ 蒸篭蒸し ⇒
練り ⇒ 餅つき ⇒ 練り ⇒ 成型 ⇒
冷蔵庫にてねかし ⇒ 裁断 ⇒ 乾燥 ⇒
焼き ⇒ 味付け ⇒ 袋詰め ⇒ 包装
このラインのすべてを昔は人の手で行っていました。
しかしこのラインでは美味しい「あられ」を作るためのいくつかの問題があります。
<<均一な餅を作るための機械化>>
人では完璧に出来ないことの一つ目が「餅つき」
杵と臼でつく餅が一番美味しいのは皆さんご存知だとおもいます。
でも、餅つきは時間が勝負なのは知っていますか?
ノタノタを餅をついていたら餅がさめてしまいます。
ついている途中にさめてしまっては餅は美味しくなくなります。熱いうちに素早くつきあげてしまわないと風味が落ちます。
一日に何度も大急ぎで餅をつき、すべてを同じ味に仕上げるのは人の手では不可能な技術です。
つまり、人の手で餅をつくとどうしても餅の出来上がりにばらつきが出ます。
餅の味がばらつけば、「あられ」の味にばらつきが出るということになります。
<<あられは乾燥が命>>
人では完璧に出来ないことの二つ目が「裁断」
つきあげた餅を寝かし、裁断をして「あられ」として焼き上げるのですが。
人の手で切ると大きさにばらつきが出ます。
「あられ」で一番大切なのは乾燥工程。
焼き上げる前に生地から水分をある程度抜かないといけません。
この工程で切った生地の大きさにばらつきが出ると乾燥時間に差が出ます。
小さいのは早く水分が抜けるのですが、大きいものは時間が掛かります。
「あられ」を焼き上げる際に大切なのは生地の水分の量。水分が抜けすぎても駄目ですし、抜けていなくても美味しい「あられ」は出来ません。
一定の水分に仕上げるのためには、人の手で裁断した大きさにばらつきのあるものではどうしても「あられ」の味にばらつきが出てしまいます。
餅つきで風味が変われば味が変わってしまいますし、乾燥時間も変わります。
さらに、大きさでばらつきが出れば乾燥工程が非常に複雑になります。
これでは焼き上げ工程がさらに複雑になる原因にもなるのです。
職人が付きっ切りで各工程を行ってもこのばらつきはどうしようもない部分があります。
このばらつきをどうしても取り除きたかったので、高砂アラレではある一定の部分は機械化を行っています。でも、人の手で行ったほうが美味しい「あられ」になる部分は絶対に機械化せず職人の手で行っています。逆に、機械で行ったほうが美味しい「あられ」になる部分は機械化しています。
つまり、機械化も高砂アラレのこだわりなのです。